アルゼンチン/ウルグアイ/パラグアイに行ってきました⑫-パラグアイ
パラグアイの魅力の大部分を占めるのが、今も色濃く残るグアラニー文化。自然との調和を重んじるグアラニー族の精神や言葉、民芸の技術が大切に受け継がれています。小学校ではスペイン語とともにグアラニー語が義務教育課程として入っているそうです。
グアラニー族はアルゼンチン、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジルなど南米大陸で広く生活していた先住民ですが、ヨーロッパ人の上陸により急激に減少してしまいました。現在残っている人々も混血(メスティーソ)がほとんどです。しかしキリスト教を持ち込んだヨーロッパ人との交流は決して憎むべき歴史だけではなく、グアラニー族に新しい技術や文化を生み出したのも事実です。パラグアイ地域に布教に訪れたフランシスコ会というカトリック教会の宣教師たちは、自然を敬うグアラニー族の精神や存在を尊重して、友好を深めたといわれています。
アスンシオンから東南に約50㎞出るとYaguarón(ジャグアロン)という小さな町があります。グアラニー族の数々の神話が残るこの町には、キリスト教とグアラニー族両者の信仰が作り上げた美しい教会があります。木造の、一見教会とはわからないくらいシンプルな外観ですが、中に入ると一転。天井には国花のパッションフルーツ(果物時計草)が色彩豊かに描かれ、細かな美しい装飾を施した祭壇は守護のストーリーを示しています。太陽の光が射す南側には大きな入り口と窓があり、影とされる北側は3mもの厚い壁で頑丈に作られています。最上部に位置する像は、高めの鼻と長い髭をたくわえたヨーロッパ人と細目で色黒の肌のグアラニー族の顔が融合されています。斜めの模様が可愛らしい柱は自然木を移植したもので、これを軸に教会が建設されており、地面にしっかり根を生やして長い長い年月教会を支えています。
民芸品のÑandutí(ニャンドゥティ)もキリスト教とともにヨーロッパからきたレース編みの技術が始まりとか。グアラニー語で「蜘蛛の巣」という意味を持つように細かく糸が編まれ、白色はもちろんラテンの国らしい明るくカラフルな色味も目立ちます。編みこまれるモチーフはそれぞれに意味があり、「鳥」「蜘蛛の足」「魚」「花」「蟻」などさまざま。やはり自然のものが元となっています。San Bernardinoという町のYpacaraí湖畔に建つホテルHotel del Lagoはパラグアイ文化の博物館として知られ、貴重な家具や装飾品に加えてニャンドゥティのモチーフや作品が多く展示されています。エントランスに何気なく飾られたニャンドゥティのパラグアイ国旗は圧倒的に美しく、その技術と忍耐力に驚かされます。
ニャンドゥティは綺麗なことはもちろんとても軽いので、お土産には最適。大体が花瓶敷きやコースターのような形で売っていて、作者の方のお話では洋服に縫い付けても素敵よ、とのこと。なるほど土産店ではニャンドゥティが編みこまれたワンピースやシャツも売られていました。
現地ではジャグアロン観光やニャンドゥティ体験などのツアーがあります。興味のある方はこちらに参加してより一層深くパラグアイの魅力に迫ってみては?ツアーや航空券についての詳しい情報はお問い合わせください。









